■ソニー ワイヤレスイヤホン LinkBuds WF-L900(グレー) → ホワイト
ソニー謹製、耳を塞がず外音がそのまま聞こえるヘッドホンシリーズ。
PFR-V1(当時の日記)の頃からソニーのこういうアイテムにはゴリゴリに手を出してるな俺は。
俺の中では先代的な扱いになっているXperia Ear Duoは長らく愛用しつつ、バッテリーがへたってきたことでAirPodsProへ買い換えてから数年。
久方ぶりにやってきたソニーの変態ヘッドホンは、「外の音が聞こえる」ことを「テレワークに最適!マイクも付いてるから会議もできるよ!」という形で売り出すという、時代に即した販売戦略でも話題になってましたね。
「仕事に使えるなあこれは!それは買っちゃってもしょうがないなあ!」
とニッコニコでポチり、届いてからしばらく使った感想をざっくり書いておきます。
開封から初期のあれこれまで
パッケージ周りは全て紙製で超コンパクト。
隙間という隙間に付属品がみっちり入っていて、一度開けると戻すのが結構大変。
本体と充電ケースもかなり小さく、なおかつ超軽量。
軽くて小さい。それ自体はすごくいいことです。
…ただ、
カナル型じゃないから耳穴にイヤーチップを突っ込んで固定という方法が採れず、
付属のフィッティングサポーターで耳の中を押さえつけるという特殊な装着方になってるんだけど、このフィッティングサポーターが耳に対して小さかったりすると、歩いたり走ったりするだけではなく咀嚼でもずれてしまってポロッといってしまうのがかなりやばい。
※なまじ本体が軽いせいで、硬い床に落ちると凄い勢いで跳ね回るぞ
ずれてきてしまったら本体のモコッとした部分をつまんで位置を直すんですけど、本体のタップ操作にまつわるセンサーもちょうどこの辺なので、調整中にタップ操作で早送り/巻き戻しが暴発します。これが音楽鑑賞中だったらプレーヤーソフトの調整も楽だけど、YouTube動画の再生中だったりすると、元の動画に戻るのがはちゃめちゃに面倒ですごいストレス。
この辺の調整、基本的に動いたり食べたりしないとずれないか/落ちないかがわからないので、最初の調整は近所を散歩するとか噛み応えのある肉をもぐもぐするぐらいのテストをしておいた方がいいと思う。俺はそれを怠ったため、メシ中装着してたらカツ丼の中に落とした。これから買う人はなんとか悲劇を回避してください。ラーメンに落としたら死ぬからね。
もう一点気を付けないといかんのが、
「ヘッドホンのアップデートは充電しながらできない」ってこと。
過去2回のアップデートでは転送→アップデート適用にかなり時間がかかったので、
上のような状況だとバッテリー切れの恐怖に怯えながらのアプデになります(一敗)。
音質
普通につけている時の音質は非常にスッキリしており、
Xperia Ear Duoと比べちゃいかんなというクリアな出音です。
本体を耳に押しつけると想像を超える低音が出ていることがわかるんですけど、
ずっと指でおさえ続けるわけにもいかないんで「素性はいいです」という感じかな。
声を聴きたい系の楽曲やラジオにぴったり。
それから、ASMR音声を再生中の「マジでそこにいそう」感はかなりすごいよ。
なるべく静かな環境でお試しいただきたいところです。
音漏れ
かなりすごい。
リングドライバー全体から音を出す構造のため、
周囲の音がうるさいからと音量を上げるとそれなりに音が漏れる。
ラジオにぴったりってのはこの辺も理由です。地下鉄の通勤で使うのはちょっと危険。
まとめ…「外音取り込みモードでよくね?」
Xperia Ear Duoを使っていた人は音質の向上に驚き、
普段カナル型を使っている人は外の音が自然に入ってくることに驚ける上に音質も良い感じという大変珍しく貴重な商品。これまでのソニーだと一発限りで終わってしまう系のプロダクトではあるので(これ含め転生はありうるけど)、なんとか軌道に乗せて新作を期待したくなるだけの出来ではあります。耳への固定方法と位置調整時の操作暴発以外は文句なし。
いい買い物でした。
で、別に外の音が聞こえるように無茶な造りせんでも、ソニー本家のノイズキャンセリングヘッドホンやAirPodsProに備わっている外音取り込みモードを使えば外の音は聞こえるやろ…という考えもあると思うんですけど、外音取り込みモード使用時の「外の音がヘッドホンから耳に入ってくる」のとリアルの外音って体感で全然違うんですよね。特に距離感が狂う。
何やらあびさんが始めていたLocatoneとかもそうなんですが、「現実世界に音を足す」という体験は外音取り込みモードだと実在感に大きな差があるので、今後Locatoneで推しが街を案内する等あった際には是非購入をご検討いただきたく。
にじめぐりの新作はよ。ホロめぐりでもいいぞ。