買い物:10/11/22_KDL-46HX900

地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ KDL-46HX900

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もはや黒い板にしか見えないw
しばらく使ってみたので雑感をつらつらと記す事とす。
ちなみに、比較対象は今まで使っていた42Z3500ですよ。

□見た目
このテレビの売りであるオプティコントラストパネルは、ツヤツヤな分映り込みも結構あって、
部屋が明るいと暗転時に自分の顔がくっきり。
ベゼル幅もそれなりにあるんですが、あんまり気にならない辺りは上手く作ってあります。

□音質
先にこっちから片付けてしまいますが、善し悪しはともかくとして普通に鳴ります。
音質モードはダイナミックが丁度いいぐらい。
何某かのシアターシステムを併用している人は、光デジタルで繋いじゃうが吉。

□画質まわり

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うっとりするほどキレイだったでゲソ!(またかよ)

人生初のLEDバックライト(エリア駆動型)だからってのもあるんでしょうが、
とにかく今まで使っていたものと比べると精細感やらコントラスト感やらが飛び抜けていて、
映り込むけどツヤツヤなパネルと相まっての高画質っぷりは、俺の想像を大きく超えていました。
光はどこまでも明るく、黒は漆黒の闇を表現してくれます。そして浮かび上がる俺の顔。

特に、HD制作かつノイズが無いBDアニメとの相性の良さは奇跡とさえ言えるレベルであり、
丁寧に描き込まれた背景を見ていると、テレビというより壁いっぱいの絵画を眺めているよう。
ひだまり☆☆☆特別編のBDを見ている時も、ファミレスに行く途中のなんでもないシーンで
思わず「うおお…」と声を漏らした後おもむろに一時停止し、
何度も何度も繰り返し再生させてしまった。
地デジの段階で綺麗だったイカ娘や俺妹のBDも凄く良い感じになるんじゃないかな。

精細感の高さはそのまま文字の見やすさにも繋がります。
ブラウン管の時代から、(ゲームを主目的としつつ)PC画面をテレビに映してきましたが、
ガチでPC環境を運用できると感じられたのはこれが初めてかも。
文字が見やすくて目があんまり疲れませんのでノベルゲーにも好適です。

もうひとつ予想外だったのは、モーションフローにあんまり違和感が無かった事。
例えばアニメの再生に倍速駆動を適用させたりすると、
(存在しない中割りを作っちゃうため)妙にヌルヌル動いて少々キモかったりするのですが、
その違和感が設定によっては驚く程解消されるのは凄い。こいつ結構賢いです。

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GT5Pのリプレイでモーションフローを「スムーズ」にした時の効果はかなりのもので、
引きの視点では存分にヌルヌル具合を堪能できます。
GT6では全編60フレームのリプレイが見たいねえ…

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「高精細+黒が黒い=レトロゲームと相性バッチリ」
というわけで、グラディウス等のシューティングを表示させるのには最高のデバイスなんだけど、
いざその綺麗過ぎる画面で遊ぼうとした時に立ちはだかるのが遅延のカベ。
画像処理回路が強力な分遅延もそれなりにあるんですが、
ゲームモード以外は正直しんどいレベルだったZ3500と比べると、
思い通りに動いてくれないストレスはそれほどでもなかった、というのが正直なところ。
PCEアーカイブス版ガンヘッド(国内版タイトル)とグラIIが問題無くクリアできる程度です。

…身も蓋もない事を言ってしまえば、遅延が結果に関わる程のシビアなゲームは
(大きい視線移動を要する)大画面には不向きなんじゃねえのと思ったりするので、
高画質と低遅延、どっちも妥協できないって場合は、
まず遅延上等で高画質のでっかいテレビを買い、不満が無ければそれでよし。
ダメだったら低遅延のPCモニタを導入する…
というのも、選択肢としてアリなんじゃないでしょうかね。懐に余裕があれば。

□3D:ゲーム
せっかくの3D対応(可能)テレビという事もあるのでざっくり試してみましたよ!

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リッジ7は奥行き重視の立体感。
ローンチソフトの後付けパッチという事を考えると、きちんと頑張ってる印象はあります。
ただ、これにせよワイプアウトHDにせよ、3D化に伴う臨場感の向上よりも、
フレームレートが半減(30フレーム化)する事による爽快感の減少の方が目立つため、
積極的にメガネをかけようという気分にならないってのがちょいと痛いかな。
その点STAR STRIKE HDは60フレームのままだったり景気よく飛び出したりするので、
接待用ソフトとしてのポテンシャルもかなり高め。オススメです。

ちなみに、

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「ソニーの3Dは首を傾けちゃだめ」ってのは、傾けると露骨に色味が変わるから。
疑似3Dの場合は立体感が露骨に損なわれます。
とはいえ、この仕様により「明るい」という大きなメリットが享受できている事もあるので、
技術的にはまだまだ黎明期だもんね…と考えれば、そんなに不満もありません。
「メガネの値段はもっと下げるべき」ってぐらいかな。

□3D:アニメ・映画

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想像を遙かに超える(おっぱいの)飛び出しっぷりにわたくし興奮を抑えきれません!
すげー!おっぱいすげえーうおお

おほん。

ここでちょっと気になったのは、
「サイドバイサイド形式」の3D映像を視聴するための手順がかなり煩雑なこと。
例えばオカルト学院の特典を3Dで視聴したい場合、

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この状態でメガネをかけてからリモコンの「3D」ボタンを押し、
更に「オプション」→「3Dメニュー」と選択していって、
「3Dフォーマット」の項目を「左右分割方式」にする必要があります。
なお、この操作内容は保存されないため、もう一度同じ物を見ない限り、
一から同じ操作をしなければいけません。

これがカンパネラならその先におっぱいがあるから黙々と操作もできようものですが、
テレビ放送のサイドバイサイド方式な番組でも同じ事をさせられるってのは正直しんどい。
またこの辺の仕様(BD3Dや3D対応ゲームとの違い)ってあんまり周知されてないから、
いざ目の当たりにしたとき、面倒くさいと思われちゃったら気まずいんじゃないかな。
各3D方式を簡単に切り替えられるようになればもっと便利になりますんで、
この辺は是非とも次のテレビを作る前に改善しといて欲しいなー。

ちなみに、3D収録されたBDコンテンツを見る際は、
こんな操作をしなくても勝手に切り替わってくれます。

□その他
起動に時間がかかるのはある程度織り込み済み(限定的な高速起動モードもあり)でしたが、
全体的なレスポンスがなんだかもっさり気味。
オプションにしろホームメニューにしろ、一度表示されればそれなりに快適なんですけど、
映像ソースに合わせてこまめに表示設定を変えたいとか思うと結構ストレスがたまるかも。

ウェブブラウザやアプリキャスト(便利ツール集)も基本もっさり。
ただまあ、この辺はオマケ要素と割り切れる人が多そうなのでこれはこれで。
XMBのメニュー項目がとにかく多いので、使いこなそうとすると結構時間がかかりそうです。

□まとめ
一言にまとめちゃうと「超綺麗」。
細かな操作感やもっさりレスポンスはユーザー側にある程度の慣れを求めてきますし、
「46型って5.5畳の部屋に置いていいサイズじゃないよね」とか「たけえよ」という
現実的な指摘もございましょうが、それをうっちゃる程の高画質は一見の価値ありです。
見た目もスマートで素敵だからオススメよ。

別売りの3D環境は、欲しくなった時を買い時にするぐらいで良いかなーとは。
今年はハードもソフトも「本腰を入れる事にした」程度の段階なので、
来年以降、順調にソフトが増えてくれるかどうかで判断しても大丈夫です。問題ありません。

綺麗なテレビは欲しいけど、55X2の購入までは踏み切れない…
という方にとっては、かなり良い感じの選択肢になるんじゃないだろうか。
プラズマテレビと並びうるポテンシャルを持っていると思いますので、
見たい物、やりたい事との兼ね合いを考慮に入れつつ、楽しく悩んでいただきたく。