3大ポータブル感想

中のゲームが違うだけかと思っていたら、結構いろいろ差がありました。
なんだかんだでちょっと時間を使ってしまったので、パッケージとしての印象を以下に列挙。
順番は俺が起動した順です。

沙羅曼蛇ポータブル(AA)
ツインビーポータブルにも共通して言えることなのですが、
ゲーム中のポーズメニューで他のゲームにショートカット出来れば便利なんですけどね…
まあ、1本に絞ってやりこめよ!というメッセージなのかもしれません。
ちなみに俺はあんまり上手ではないので、細部の違いは上手い人にお任せするとしよう。

ゲーム画面の大きさ等に関しては「あくまでもエミュ」という原則を踏まえると
まー拡大してボケボケになっても致し方なしという感じがあるのでまあ良いかと思いますし、
XEXEXなんかは元の解像度が高めなのでドットバイドットでも普通に遊べる大きさです。

音楽は…沙羅曼蛇等FM音源に関しては、エミュレートの精度不足か
ゲーム中の音があからさまに違うのでちょっと驚いたのですが(1面から違うよ!)、
ほとんどPCMのXEXEXと完全にPCMの沙羅曼蛇2はほぼ違和感なし。
そしてギャラリーの音楽はゲーム本編と違ってバッチリ原曲まんまであり、
おまけに沙羅曼蛇とXEXEXはMIDI Power版も収録されているばかりか
沙羅曼蛇2に至っては未使用曲の集大成とも言えるUNUSED EXに号泣した!
なんかもうこれ(曼蛇2)だけで3本分の代金分の元は取ったと言いますか、
未使用曲3つ目のNERVOUS BREAKDOWNが個人的に大好きな俺としては
あの頃買えなかったOSTの鬱憤を解消できて幸せいっぱいなのでした。

あとMSX版の2。
まずオリジナルありきで全体のフレームレートを30に引き上げたことで、
見た目はMSXなのにぬめぬめ動く敵キャラに軽い衝撃を受けました。色数も増えてますが。
過去、ネメシス’90改に憤慨したX68ユーザーの手による無理矢理移植版は
アーケード版グラディウスのエッセンスを流し込んだ60フレームの超絶アレンジでしたが、
本作の「遊びやすいMSX版」とも言えるリファインは非常に良い塩梅じゃなかろか。

XEXEX(ただし国内版のみ)が丸々遊べるだけでも存分に価値ある1本だと思います。
過去の思い入れと収録タイトルのレアっぷり含め、
今回リリースされた3本の中ではぶっちぎりの満足感を得る事ができました。

ツインビーポータブル(AA)
パッケ絵とタイトル画面のパステルがまるで親子の如き違いを見せつけており
「どっちが今の公式なんだ」と思わず頭を抱えたりもしましたが、

 
(んでこっちがパッケ絵。め、メロディ女王は?)

全体的なデザインは非常にらしい作りをしていて好印象。
ミュージックギャラリーで曲の時間が出ないのが惜しいぐらいですかねえ。
初代と出たツイは縦画面も可。むずいけど。

で、本作のキモとも言えるツインビーだ!のパワーアップアレンジ版ですが、
…いやこれは作り直しと言えまいか。
歴代ポータブルシリーズで唯一、PSPの画面をみっちり使ったゲームになっております。

グラフィックは綺麗なんだけどゲームバランスはゲームボーイ風なので、
ちょっとぬるいかなー?と思えどPSPの操作性を考えるとこれが一番なのかもしれません。
初プレーでいきなりクリアしてしもうた。

んで音楽なんすけど、
バブルシステム音源とGB音源を巧みに織り交ぜた素晴らしい出来栄えとなっておりまして、
この満足感は一体どういう事かとスタッフロールを見てたら並木学の文字が!
どんだけ絡んでるのかは分かりませんけど、Chiptuneとしても一級品。素晴らしい。

ポップンがあるんだからファミコンのもえろ!と3も欲しかった、というのが本音ですけど、
やっぱりコストパフォーマンスは非常に高いです。オススメ。

パロディウスポータブル(AA)
システム周りやゲーム中の設定方法が何故か上記2作と違います。
まず、ギャラリーへのアクセスが容易な代わりに
メインメニューにスタッフクレジットの項目がありません。
上記2作はゲーム設定があくまでもディップスイッチ風味であったのに対し、
パロポだけはタイトル画面からのオプション扱い。
その分ランク上昇設定や当たり判定の設定と言った細かい設定が可能です。

そして、グラポと同じくゲーム中のポーズメニューに「リセット」の項目がありません。
メニューには戻れるようになった辺り、進化は見られるのですが。

…という、そこはかとない不安を抱きながら極上パロディウスをクリア。
スタッフロールを眺めながら、俺の不安は確信へ。

上記2作と違い、
パロディウスポータブルは大陸(半島)製のゲームでございました。

…別に出来が良ければ制作元についてどうこう言う筋合いは無いでしょうし、
実際詳細な設定ができる分PSP向けの親切設計であるのは事実。
ですが、細かいように見えて痒いところに手の届かないシステム周りや
(ギャラリーの曲選択時、方向キーを押した後離さないと上下に移動しない、等)
どこか微妙なデザインセンス、後から気付いた
 
絶望的なまでに大陸丸出しの画力はともかくとして、
俺にはどうしても腑に落ちない点があるんすよ。

グラポもそうだったんですけど、どうして奴らが作った作品は
エンディングのスタッフロールからオリジナルのスタッフを省くのでしょうか。

沙羅曼蛇にせよツインビーにせよ、今回出た3本のうち、
パロディウス以外はエンディングにオリジナルのスタッフを列挙しているわけで、
この方針がコナミの総意じゃなくて単にモラルの問題だというのはよーく分かるのですが、
ひょっとしてメニュー周りをいじくったからもう俺達のソフトであるとでも言いたいのでしょうかね。

気を取り直して。
今回パロディウスだ!と極パロは、一部のBGMが新曲に差し替えられています。
特に極パロの1面は初っ端ってこともあってショックも絶大でした。

おそらく、この辺の絡みで単なるエミュレートって訳にもいかないから
本作だけスタッフが違ったのかもしれんなあと思うんですが、
今まで自社の権利を最大限に行使してブイブイ言わせてきたコナミが、
著作権によって自社コンテンツに改変を加える羽目になったってのはすげえ皮肉だな…
また差し替えられた曲は完全に新録なので、そこだけ雰囲気が違って違和感ありあり。

ちなみに、パロディウスポータブルのミュージックギャラリーでは
BGMの元ネタは出るのに本来の曲名は表示されないので、
元ネタの多い極パロやセクパロのスペシャルステージ系が悲惨な事になっています。
元ネタは別枠で表示してくれると気が利いてて良かったんですが、まあ半島系だしな。

なにぶんプレー時間の大半を睡眠に充ててしまったために
ゲームごとの感想ってのも厳しくなっちゃいましたが、
学生時代に復路が存在すると知って挫けたグラ2だけはきちんとクリアしたいなー。
その前にイクサを終わらせんといかんのだが。

…どうしてアイマス買ったんだ俺(‘A`)