買い物:11/01/04 SC-LX83

パイオニア 7.1ch AVマルチチャンネルアンプPioneer SC-LX83

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黒い。

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設置。右下の物体は無線リモコンのレシーバーです。

「テレビがBRAVIAだからてっきりTA-DA5600ESにするのかと」って話もございましょうが、
実のところD級アナログアンプが好物だった俺は、
HDMI1.4a対応AVアンプの購入を計画した段階から、この製品を筆頭候補にしてましてな…
途中完全にTA-DA5600ESを買うつもりだった時期も経由しつつ、最終的には元鞘に。

□音質・画質
PURE DIRECT駆動時(画面表示が出っぱなしなのに戸惑った)の音は、
これまでのDENON製アンプと比べるとかなりスッキリめ。
音に包まれるような感覚は薄まってるけど、セリフなり歌声は聴きやすくなりました。
特に女性ボーカルやら弦楽器の音が素晴らしく伸びるので、
楽曲再生時の気持ち良さに関しては「こっちの方が良いかな」と思える事多数。
この辺32ビットへの拡張処理がこの上なく効いてる感じであり、
ボリュームを上げた時の上質な音空間は、AVアンプからの出音である事を全く感じさせません。

画質については、PS3にに関しちゃTVとの直接接続と変わらない感じ。
AVアンプを経由する事によるあからさまな遅延もありませんでした。
3Dコンテンツを有する機器との接続がHDMI1本で済むのがナイスであるな。

で、マルチch環境の音関係なんですけど…
AVC-3808購入から約3年、
AVアンプの音場補正機能がここまでの進化を遂げているとは思わず大興奮であった!
フロント2chと他のスピーカーが別メーカー品とは思えない程音が自然に繋がっている上、
部屋の壁が無くなったかのような錯覚を覚える程の広がりっぷりを体感できます。

こと5.1chをフルに活用する環境の場合、
サラウンド再生時の「音に包まれる感じ」は、これまでとは比較にならない程の凄まじさ。
部屋を真っ暗にした状態で消失BDを鑑賞、エンドロールに入った所で、
音(声)の余韻があんまりにも気持ち良すぎてちょっと涙が出てしまった。
「狭くて汚い俺の部屋でも綺麗な音が響くんだ」という感動は筆舌に尽くし難い。
なんだか自分の部屋じゃないみたいでした。

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HDMIでの配線が完了した事により、なのはBDのロスレスサラウンドも存分に満喫した!
やっぱり自分の部屋じゃないみたいでした!

□操作性など
このAVアンプを買う前、散々悩んだ事が2つありました。

・フロント以外の3chが4Ωのスピーカーだった(SC-LX83は6Ω以上って事になっている)
部屋のテレビとはHDMIの連動機能に対応していない、と
公式サイトにある

この辺心配しなくて良いのがTA-DA5600ESだったので、さーどうしましょうか、という話。
スピーカーの適合に関しては問題なかろうと思い(実際大丈夫でした)、
HDMIの連動に関してはあきらめた上での購入だったのですが、
いざセッティングを終えて電源を入れてみたところ…

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おおおい全然問題ねえでゲソ!!
ちゃんと連動してるじゃないの!

電源の連動機能は働かないんですけど、その他に関しては全く問題無かったなー。
帰宅後PS3の電源を入れると起動中にテレビとAVアンプの電源が入るのは超便利です。
また、AVC-3808が非対応だったHDMIパススルー機能は文句の無い形で対応しており、
AVアンプの電源ON/OFF時、画面がブラックアウトする事無く音声出力のみが切り替わる…
HDMI連動機能含め、接続機器がシームレスに操作できるこの快感は名状し難い物があります。

音質面でも満足感はあったけど、ここまで便利な環境を体感させられてしまうと、
「いやもう買って良かったです!マジで良かったです!」
としか言いようが無くなってしまって本当に困る。これぞカルチャーショックであるな。

なお、DLNA機能に関する操作感は普通でした。
iPhoneの接続はフロントパネルを開ける必要があるからCDプレーヤーで代用中…
っちゅ事でこの辺は割愛します。

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iPhone用のコントロールアプリは音量調節用途で大活用中…なんですけど、
今ボリュームがいくつですよーってのが数字で分からないのがちと不便。
不便って事で言うと、設定メニューを立ち上げると映像/音声が共に切れちゃうんですけど、
これを不便と感じるのは環境構築が仕上がるまでの短期間なんで別に良いかなーとは。

□まとめ
単体のポテンシャルの高さに対する満足感もさることながら、
最新機器同士の組み合わせが生み出す利便性の高さに打ちのめされた感じ。
各種補正能力も驚く程高くなっていました。AV機器の進化って本当に凄いね。

HDMI1.4世代のアンプも出揃ってきて、あとはフラッグシップの登場待ちって情勢ですが、
3Dをきっかけにシステムを刷新しようとお考えの方がいれば、
是非とも機器間の連携も考慮に入れてみて下さい。
活用シーンが増える事で、ゲームやテレビ/映像/音楽鑑賞が、もっと楽しい物になりますよ。