1年半以上に及ぶ発売延期を経てようやく発売。
あらゆる意味で壮絶な出来映えになっておりました。
□延期後のリリースでとにかく目を引いたのが、192kHz/24bitの5.1chサラウンド。
この数字だけで予測をしようにも「なんだか凄そう」的な物で終わりそうな感じですが、
いざ再生してみたらご覧の有様であった!
圧倒的過ぎて笑う事しかできねえ!常識をはるかに超えてしまっている!
※ごく普通のリニアPCM5.1ch(例:Air)だと4.6Mbps。
目視で確認できる限りの最高レートは実に17.8Mbpsにまで達しており、
17~20Mbpsを行ったり来たりする映像とのレート争奪合戦はまさに圧巻。
それでいて映像部分に大きな破綻やノイズは見られず、画質面も申し分ありません。
ここまで緻密に調整した結果の発売延期なら、なんかもう十二分に納得できるわ。
超高レートの音声がもたらす恩恵は、それこそあらゆる場面で実感できて、
例えば爆発音がすると反射的に音のした方を向いてしまったり、
部屋でスピーカーから流しているという現実を一瞬忘れてしまう程に自然。
しかもBGMを全chから豪勢に流してくれる(リアスピーカーを添え物にしていない)ため、
スピーカーのグレードにこだわった分だけ幸せな思いを味わえるっつー困った事態に。
こりゃあらゆる意味で人と環境を選ぶ作品だと思います。
音質だけ確認したら後日ゆっくり見ようと思っていたのに、
気付いたら全部見終わってメニュー画面に戻っていた。
何度も見てるはずなのになー。やっぱ面白いわ。
□おまけ
実際の再生はPure Directでやっちゃってますが、
とりあえずAVC-3808なら問題無く再生可。
AVアンプ側でデコードさせようとすると何か障害があるかもしれないので、その辺は要確認。
一部機能が制限されたりデコード処理がおかしくなってしまう、ってのは、
結局の所内部の処理能力不足からくる障害なんでしょうけど、
アンプ本体のスペックを闇雲に上げすぎるとノイズ云々で品質に影響が出そうだし、
HD世代のAV機器はまだまだ発展途上なのだ、という事実をまざまざと実感させられますね。
今後の新作AVアンプ展開において、
「AKIRAのBDも完璧にデコードできるよ!」というのが一つの基準になってくれるといいな。
ま、この際AKIRAの音声デコード用にPS3を買って凌ぐ…ってのも、
選択肢に入れてやれば良いんじゃないかと思った!こういう力仕事には滅法強いですよPS3。