今回は弄った感想を、ある程度の項目別にざっくりと書き記す事とします。
■全般
ロゴと起動音が変わりました。ちょっと音が低くなったかしら。
上が2.80で下が3.00。
ぼやけちゃって分かりにくいのですが、確かに字が大きくなっていますね。
それから、下の方は選択項目以外の文字が消えているのがお分かりかと思います。
操作の手を離してから文字が消えるまでは2秒ちょい。
実はこの辺の変更点がちとくせ者で、字が大きくなったせいで視認性が悪くなり、
なおかつちょっと目を離すとファイルの前後関係が分からなくなってしまうという不便ぶり。
画面を見やすく、かつスッキリさせたいという考えは分かりますし、
実際こっちの方が好ましいという人も多いと思うのですが、
俺個人の意見としてはすげえ不便になったと言わざるを得ません。
文字のサイズを変更できるようにして欲しいのはもちろん、
一覧の文字を表示させたままにできるような設定も作って欲しいなー。
もしこの意見が多く寄せられたら、是非ご検討頂きたいと思います。
新たに追加されたWhat’s Newの項目と右上のインフォメーションに、
トロステ最新回のタイトルが表示されるようになりました!これは素晴らしい!
この辺は上手い事使ってくれそうなので、今後の発展に期待ですね。
なお、新たに追加された謎のキラキラは可もなく不可もなくといった感じ。
(パッドをぶんぶん振るとふわふわ動くよ!)
こちらは文字表示と違い、前の波線に戻す事もできます。
テーマなり壁紙なりを設定すると見えなくなるため、
普段目に触れる機会が無いって人も多そう。
■映像
ひとつ前の雑記で言った通り、自宅にDTCP-IPの視聴環境が無いため、
革命的な新機能は完全スルーでお送りする事にしました!(すみません)
なんでも権利云々の関係で、PSPのリモートプレイには対応していないみたい。
右スティックをグリグリ回すトリックプレイ(解説記事)について。
2倍速(の早送り)までは音声付きの時短再生が可能…って事で最初は面白かったものの、
アナログスティックを倒しながら一定速度で再生させ続けるのは思った以上にしんどい。
つわけで、時短再生で積み動画を早く消化したいという方は今まで通りに1.5倍固定で再生、
この機能は「あれ?今ちょっとパンツ見えたんじゃね?」というところで、
お目当てのカットまでじわじわ巻き戻す時に使うと良いんじゃないかと思います。
「便利」というより「あると楽しい」機能かなーとは。事ある毎に遊べそうね。
映像面での特記事項として、シーンサーチのサムネイル表示が異様に早くなりました。
長時間の録画ファイル再生時、120倍速だとサーバーが落ちてしまう人はこっちを使うと吉。
レコーダーで録画した動画はDTCP-IP経由だとチャプターが反映されないので、
シーンサーチのお世話になる事が結構あるんじゃないでしょうか。
■音声
これだけだと何が何やらさっぱりなのですが、
DLNA越しにMP3ファイルを再生したらこうなりました。
…というわけで、念願かつ待望の、音楽ファイルのアプコン再生を堪能できるように。
(本来アップサンプリングと言うべきなのですが、通りが良いのでアプコンで統一します)
CDのアプコン再生の時も「何この柔らかさ!」と仰天したものですが、
今回各種圧縮音声をアプコン再生した時の衝撃たるやもう!
元が元なだけにCDの時よりびっくりしてしまった。
MP3の音ってのはこんなにも広がるものなんですなあ。なおかつやっぱり柔らかい。
ちなみに、3種類あるビットマッピング設定でも音の出方がかなり変化します。
音を素直かつ綺麗に出す印象のタイプ1、
MP3の傾向そのままに、超シャッキリした音にしてくれるタイプ2、
埋もれていた音を引き出し、全体の音場感を大幅に向上させてくれるタイプ3。
個人的な嗜好でタイプ3固定状態ですけど、他の2つを使わないのも勿体無いしな…
この際リモコンやパッドのボタンでも△ボタンのメニューからでも良いので、
手軽にビットマッピング設定の切り替えが(画質設定みたいに)出来ると嬉しいかも。
昨今のAVアンプ等にも圧縮音声の補完機能は搭載されていますけど(例)、
いやーこれは次元が違うぞ!もう「穴埋め」じゃなくて「再演奏」とでも言うべきだな!
もちろん、WAVファイルのアプコン再生においても(CD同様)効果はてきめん。
むしろCDを回さなくて良い分、耳に届く音はこっちの方が良くなってるかもしれません。
アプコン再生の泣き所は、CDやSACDと同様、再生中にXMBを出せなくなった事。
リストからの選曲を行うためには再生を止めないといけないので、
再生曲をBGMに次の曲を探す事ができません。
そして、やっぱりこっちでも選択項目以外の曲名が2秒で消えてくれやがるため、
無駄に目が離せなくていささかストレスが溜まります。文字表示関係は改善の余地アリです。
それから、今回そこかしこで喜びの声が上がったデジタル音声の複数同時出力ですが、
この機能を使用すると音声アプコンを行う事が出来なくなります。
メインはHDMIで、2ch音声は光出力をDACに通して…
という用途を想定していた人にとっては残念な結果に。まーこれは仕方ないか。
なお、PS3本体だけでは(半ば)圧縮音声前提のファイル管理を強いられますが、
foobar2000とfoo_upnp、ついでに種々のComponentsを上手い事導入すれば、
DLNA越しに、FLACやAPEといった可逆圧縮ファイルをアプコン再生する事が可能です。
一覧表示の視認性を確保するのに設定ファイル群を細かくいじくる必要がありますけど、
この環境を構築する事によって得られる恩恵の大きさは筆舌に尽くし難い。
PSPのリモートプレイを使って手元で操作出来るようにしてしまえば、
まるでLinnのDSシリーズのような環境がお手元に。価格差を考えると目眩がしてきます。
PS3はこれまでにも、SACDやCDアプコンで規格外の驚きを提供してくれていましたが、
HDDの中に埋もれていた音声ファイルに新たな輝きを与えてくれる今回のアップデートは、
ある意味これまでの中で最も強力、かつ有難い物なんじゃないかと思えてきたのでした。
※現在のPS3(薄型含む)はSACDの再生ができません。
昔の楽曲をアプコン再生して、思い出補正を上回るクオリティに感動するも良し、
音質重視のCD群をロスレス音声で取り込み倒して快適さを追求するも良し。
艶やかなファミコン音源ってのも中々凄いよ。いやVRC7ってFM音源だけど。
…何より大きなポイントは、あと2日もすれば、
これだけのポテンシャルを持った超すげえ機械が3万円で買えてしまう事ですかね!
つくづくチート過ぎるハードであるな。
□薄型(AA)発売を契機に買う(もう買ってココを見てる)、という方がおられましたら、
ゲームを楽しむ合間にでも、BDやDVDを見たり、音楽を再生して欲しいな、と思います。
所謂「個人の趣味」という世界の中で、これだけ懐が広くてクオリティも高く、
かつお手頃な製品って、探しても早々見つからないと思うのですよ。
ゲーム以外に出来る事が無駄に山ほど用意されていますので、
もし良ければ、部屋で過ごす時間の中身をちょっとだけ変えてみて頂ければこれ幸い。
そこから始まる新たな発見に、心躍らせてみるのも悪くないのです。
もちろんまいいつをダウンロードするのも忘れないでね!
薄型特集するのはいつなんだろう。
■おまけ:Webブラウザ
読み込み速度はアホみたいに早くなってました!これぞプロのプレー。
ただ、「再生に合わせてスクロールする」にチェックを入れると結構処理落ちします。