買い物-08/10/31


サンダーフォース VI

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ある日、ある時、ある場所で、
俺の大好きなとある人が、こんな事を言いました。

「このゲームを評価するなら10点満点か評価不能のどちらかにしろ」

今こそ声を大にして叫びたい。
このゲームは評価不能だ!

□いやー、細かいトコつつけば色々と言いたい事もあるのです。
3D空間で視点がめまぐるしく移動するのに背景他が3D演出を全く考慮していないとか、
音楽が作曲者それぞれの単なるオムニバスアルバムみたいになってるだろとか、
せめて最終面の基地に入る時の演出ぐらい修正して下さいよとか、
やればやるほどいろんな所に気まずい綻びがゴロゴロ出てきます。

ところが、不思議な事に、
最終ステージの音楽を聴いているうちになんだかすがすがしい気分になり、
ラスボスの姿をまじまじと見ているうちに妙な笑いがこみ上げ、
イージーモードのエンディングを見終わる頃、いろんな感想がぐるっと一回りして、
なんとも言えない満足感だけがぽつりと残ったのでした。

要するに「サンダーフォースを楽しみにしていた自分」が完全に死んだ一方で、
「ゾルゲ好き」やら「バカゲー愛好家」としての血がソンクラーンを始めたと言いますか、
なんかもうこれはこれで良いんじゃないっすか。

少なくともシューティングとしては最後まで作ってありますし、
方向性と程度はともかく熱意と愛がこもっている分、これはれっきとしたゲームです。
間違ってもブロークンサンダーなんぞと同格ではないと思いますよ。
「ケチャップ使ったナポリタンだと思ったら赤い部分が蛇の血だった」
的な衝撃と脱力感はあるけど。

□サンダーフォースの歴史を追いかけ続けてきて、ゾルゲ市蔵という人間が好きで、
なおかつ何もかも台無しにする爆破オチ並の結末を豊かな心で味わえる懐の広い人にオス…
少ない。だからこそ評価不能なのです。

商売っ気や受けを重視してコンセプトが似たり寄ったりのゲームや、
ユーザー=主役のマッシブ洋ゲー超大作が様々に乱立するこのご時世、
こういう「センスが突き抜け過ぎちゃって彼岸に到達した」やり過ぎゲーって意外と貴重。
今はどっち向いても顔を真っ赤にしてマジギレする人か絶望する人ばっかりかもしれんが、
時代が一巡りした後にあらぬ方向で評価を受けるタイプのゲームだと思いますんで、
過度な期待をせずに、安くなったら触れてみても良いんじゃないでしょか。

…次の企画もあるようですが、この路線で行くなら反対したい。二度は無いよね。

□おまけ

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最初見た時は「なんかイメージと違うなあ」と思っていたフォントなのですが、
PS3でのアプコン効果が異常。この部分だけ超ハイデフでした。

というわけで、さっきのオススメ項目に「互換付きPS3を持っている人」も追加。
もうこれで国内に5人ぐらいしかいなくなったんじゃないだろうか。